ジャクリン・ウィー:木版画と能面

 

 私は美術的なことが好きなので、CIPとして木版画をしたり能面を作ったりしている。美術の世界で版画が一番好きで、せっかく日本にいるので、版画のし方を習おうと思った。そのため、木版画の授業をさがして、KCJS先生のおかげで、やっと見つけた。場所は「画箋堂」という店で、河原町五条にある。授業は1月から3月までで、毎月、二回集まっている。そして、午前10時から12時だ。今の先生は若い女の人だが、先生以外、生徒は皆おじいさんみたいだ。でも、一回しか行ったことがないし、その日、生徒は半分しか来なかったので、実は色々な人が入っているかもしれない。その授業で木版画の版木の彫り方も紙の刷り方も習う。最初に好きなデザインを考えて、描かなければならない。描いたら、どうやって絵から版画にすることを教えてもらう。三ヶ月の授業は12,600円で、必要な道具は10,000円あまりなので、ちょっと高いかもしれないが、興味があったら、いい経験になると思う。

 CIPとして毎月2回しか集まらないことは足りないので、能面教室にも行っている。先学期も同じことをしていたが、CIPじゃなかった。たまたま能面の作り方を教えている先生を紹介してもらったので、能面に興味を持つようになって、その教室に行き始めた。教室といっても、そんなに厳しいことじゃない。私以外、弟子が二人いて、皆の予定次第で集まっている。でも、毎月、たいてい二、三回集まっている。料金は一ヶ月は5000円で、道具は20,000円くらいだ。どっちかというと版画や能面といった美術的な活動は高いが、私は美術が専門だから、あまりかまわない。お弟子さんの一人が家の一つの部分を教室で使っているので、皆はそこで集まる。実は、その人はホストファミリーの知り合いなので、ホストファミリーのおかげで、このちょっと個人的な所に行けて、このちょっと珍しい授業に参加できる。皆さんが親切で、能面の彫り方と塗り方を習いながら、お茶を飲んだり、お菓子を食べたり、しゃべったりしている。とても楽しい。

2 thoughts on “ジャクリン・ウィー:木版画と能面

  1. 木版画と能面彫り。京都ならではの活動でいいですね!もう彫刻刀の使い方には慣れましたか。運慶という有名な仏師は、仏像を彫る時、仏様は既に木の中にいて、自分がしているのはそれを掘り出すことでしかないと言っています。つまり、自分はクリエーターではなく、単に媒体でしかないと。そういう境地に行き着くには、心を静かにして、心をむなしくしなければなりません。そういう意味では、心落ち着く作業でしょうね。ウィーさんの作品、ぜひ見せて下さいね!

  2. コメントありがとう。能面の先生もそのようなことを言っています。顔がもうこの木に入っているので、それを想像して、顔を出したら、成功すると言ってくれました。
    色々な彫ることをしていますが、まだ慣れていません。時々、自分で「慣れてきた」と思ったら、手がすべって、必要な部分を切ってしまいます。本当に集中しなければなりません!

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